「ガールズ&パンツァー劇場版」鑑賞

この間の土曜日から地元の映画館でも上映が開始されました。
奇しくもこの間海外版のDVDを買ってテレビ版を全話見たばかりですし、関東へ行っていた時にワッツの家でOVAの「これが本当のアンツィオ戦です!」も見せてもらってましたので、まるで狙っているかのようなタイミングでの公開でもあります。
しかも上映されるバージョンはあの4DX版な上に、効果マシマシにしてる最新版だそうなので、これはもう観るしかないなと。
そんなわけで前日に劇場へ行って先売り券を買ってきたんですが、料金が2800円と言われて割と驚きました。
「3000円近いとか映画に出す金額じゃねぇぞ!?」とか「もうちょっと金出したらCDアルバム買えんじゃん」とか色々と思う所はありましたけど、結局「やっぱり僕は…、戦車道を往く」という気持ちが強かったので料金を支払いました。
が、驚かされたのはこれだけではありません。
何と4DXは仕様上途中退席が出来ないそうなんですよ。
まぁ、座席が動いたりするらしいので確かに席から離れるのは危ないのかもしれませんけど、途中で具合悪くなったりトイレ行きたくなったらどうすんだよと若干心配にもなってしまいましたね。
そんなわけで不安を抱えながら映画を観始めたんですが、結論から言います。


4DXガルパン凄いよぉ!!


ぶっちゃけ不安的中でトイレにも行きたくなってしまったんですけど、戦車戦が始まるともう引き込まれまくって尿意とか完全に忘れてしまいました。
砲弾が飛べば顔に空気が飛んできたり、水に飛び込めば飛沫が舞い、雨が降れば水滴が落ち、間近の砲撃ではフラッシュも焚かれ、戦車がやられれば煙も上がるし、風呂に入るとシャボン玉まで飛んでくるんだから凄いです。
更に座席が動いたり振動する効果は作品に凄い臨場感を与えてくれますね。
戦車毎に違う振動を再現したり、CV33がジェットコースターの線路を下るシーンなんかは本当にコースターに乗ってるかのような迫力だったので、この演出の効果は覿面だなぁと思いました。
しかしこの作品が凄いと思えたのは何も4DXの力だけではありません。
ストーリーも素晴らしかったです。
大学選抜との試合に聖グロリアーナ、アンツィオ、サンダース、プラウダ、そして黒森峰学園とかつてのライバル達が助っ人に駆けつける展開は燃えましたし、趣向を凝らした戦闘の連続には「そんな戦法があったか!」とアイディアの多さに素直に感服させられました。
そして最後にみほとまほの西住姉妹がタッグを組んで島田流の家元に挑むラストバトルも、余計なセリフを一切排除して純粋に戦闘を魅せる潔さが光っていて素晴らしかったです。
中だるみしがちな日常パートも最小限に抑えられていて、戦闘パートの比重が多かった事もポイントだと思いますし、この素晴らしい脚本と迫力の戦闘を再現した見事な作画が、4DXで更に魅力的に色どられているので「鬼に金棒」とは正にこの事なんじゃないかと思ってしまいました。
ただ素晴らしいからこそ残念なのは、これをもう一度体験したいと思うとまた劇場に行くしかないのが問題だよなぁと。
上映終了してしまうと二度とあの臨場感を味わえないのは残念で他なりません。
そして4DXだからこそ演出に気を取られて話に集中出来ない事もあったのは惜しいなぁと。
ワッツは劇場版を4回も観に行ったと言っていましたけど、話をちゃんと堪能し直す為にもう一回行くならあの気持ちは解らなくはありませんね。
ただ自分なら「料金安く無いんだし、話を追うだけならDVDとか買えば良いじゃん」とか思うんですが、そうなると劇場での感動が味わえなくてヤキモキするんだろうなぁと。
そしてまたコレも自分だからこそ腑に落ちないと思える点なんでしょうが、この映画って異例のロングランで今も劇場で上映されてますけど、封切されたのってもう1年も前の事なんですよね。
なのでDVDやブルーレイもとっくに売られていて、メディア化される楽しみが味わえないのが何か寂しいんですよ。
あのDVDが出るまで待ち遠しく思う感じが無いのはどうも割り切れなくて、今も店頭でDVDとか見かける事に違和感を感じてしまいます。
このどうしようもない浦島太郎感には納得の行く答えが出せませんね…。
だったらパンフレットとか買って読んで溜飲を下げようとか思うんですが、これまた1年前の作品の上映なので劇場にパンフレットが扱ってなくて欲しい物も手に入らない始末です。
まぁ、多分前者は時間が解決してくれるでしょうし、後者は別な関連書籍でも読めば落ち着くとは思いますが、作品が素晴らしいからこそ1年と言う時の流れに翻弄されてしまうのは初めての経験ですな。
そんなわけで色々と語ってしまいましたが、ガルパンが好きで自分のように劇場版を観た事が無いという人がいるなら悪い事は言わないから観るべきだと断言はしておきます。
観終わったらきっと心の底から素直な気持ちでガルパンはいいぞと言えると思いますので。
そんなわけで明日から劇場版に関する書籍を求めて書店巡りしますかね…。