サ・ガをクリアして思うこと

サ・ガをクリアしてから1日経っても、エンディングが色褪せずに胸に残り続けています。
やっぱりあのラストの運びは上手すぎますよ。
楽園がある真の塔を上る前に、今まで主人公達が助けてきた人々が集合して激励をし、そして諸悪の根源である神を倒した時に、楽園ではなく彼等の元へ戻る、と。
きっと真の楽園は、自分達が掴んだ平和な世界だって事なんでしょうね。
あと、核シェルターにあった家族の手記も胸に迫るものがありました。

…なんとか このシェルターに にげこめた。
かぎられた みずと しょくりょうを
ながもちさせるため
わたしは ほとんどてをつけずに
こどもたちに あたえてきた。
だが もう げんかいだ…
ケン ユキ おまえたちを おいていく
とうさんを ゆるしておくれ。
アキラ ふたりのことを たのむぞ。
かみよ わたしのいのちとひきかえに
このこたちを おまもりください!
わたし…は……


結局この親子はシェルターで全員息絶えてしまうんですが、クリアした今なら尚更その深さがよく解かります。
だって当の神は面白半分でこの世界を作ったんですからね。
そりゃ主人公達も怒ってチェーンソーを振り回したりしますって。


とにかく、どんな低スペックなゲーム機でも感動出来るゲームは作れるっていう良い例を見せてもらったように思えます。
やっぱり大切なのはグラフィックなどではなく、作品から放たれる製作者の想いなんでしょうな。
何か聖学電脳研究部*1で言っていた「記録に残るゲームより、記憶に残るゲームの方がすごいと思う」っていう台詞を思い出しちゃいましたよ。
マジで2もやりたいなぁ…。

*1:ヘルシング」を描いている平野耕太のマンガで、正式なタイトルは「進め!!聖学電脳研究部」。ファミ通PSで連載されていたが、「エスケープ・フロムL.A.」やら「はだしのゲン」やら「男おいどん」やらをパクったり、最終回ではセガサターンの「ギレンの野望」を取り上げたりとやりたい放題の内容だった。が、「自分で選べもしねーで流れに乗ってゲームを買う奴なんざ、セングラでもやってろっての!!」などの的を得た台詞が時折出てきたりするので、意外と隅に置けない。ゲーメストコミックスから単行本が発売され、後に角川でも再販されたが現在は入手困難となっている。まぁ、オレはどっちも持ってるんですけどね。