「蒼穹のファフナー」6巻鑑賞

お、面白い…!
16話から完全に冲方丁氏に脚本がバトンタッチされましたが、ここまで面白くなるとは正直想像もしていませんでした。
今までの山野辺一記氏の話では各キャラクターに「父親らしさ」や「友達らしさ」という物を感じられませんでしたが、冲方さんの手によって描きなおされたキャラにはきちんと魂が宿されていて、感情移入が非常にしやすいんです。
例えるならぎこちない人形劇が、ハリウッド映画に生まれ変わったような物ですかね。
その辺の劇的な変化が何だか妙に嬉しくて、ちょっと涙目になったりもしてしまいました。


あと、フェストゥムへの答えでもある「ここにいる」というセリフの重みも非常に素晴らしいですね。
この場所にいる、この島に留まる、傍にいる…。
一つの言葉に幾通りもの意味を持たせて描くその手腕の見事さに、思わずため息が漏れてしまいましたよ。
これは本当に良作だわ…。
何か1日1巻のペースで見ていけそうなので、可能な限り今週中に全話鑑賞したいです。