今日のサントラ外伝

以前「今日の東方アレンジCD」のコーナーでWAVEさんの『ENTERPRISE』を取り上げた時に「ここのサークルさんは以前にANUBISのアレンジCDも出した事があるらしい」と書いたんですが、このほどそのCDをネットオークションで手に入れることが出来ました。



これがそのWAVEさんによる「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS」のアレンジアルバム『B.B.』です。
お値段は500円でした。
アルバムのコンセプトは「駆け抜ける」だそうで、それが示す通りに全曲がノンストップで続く構成となっています。
また、各曲はゲームの主要登場人物それぞれをイメージしてアレンジされているようで、曲名もその人物のイニシャルだったりします。*1
また、独特の存在感を示す青いカラーケースも本家アヌビスのサントラのオレンジと対になっており、2つ並べると非常に良く映えるようになっていました。


どれもこれも細部まで拘っている所にWAVEらしい仕事振りが見て取れるんですが、肝心の音楽の方は実際のゲームでもあまり意識して遊んでいなかった所為か元ネタが分かりづらくてそこまでのめり込む事が出来ませんでしたね…。
いや、標準以上にカッコいいのは間違いありませんし、英語での台詞も挿入されたりと作り込みの凄さも解るんですけど、ゲーム自体が短かったですしどうにも音楽が印象に残りづらかったので、結局こんなもんかなという感じで終わってしまいました。
それとコンセプトがコンセプトなだけに、もう少し疾走感が欲しかったようにも思えましたんで、その辺もちょっと惜しかったかなと。
…まぁでも、先ほど言った通りゲーム自体があっという間に終わるぐらいの疾走感で満ち満ちていたので、逆にこの位のテンポの方がより自分のカラーを出しやすかったのかもしれませんね。
というよりもむしろこういう珍しいアレンジを楽しめるからこその同人音楽なんで、批判そのものがナンセンスといえばそうなのかもしれません。
てか、そんな事を言ってたら自分の立場が無くなるか…。
まぁ色々考えさせられる事が多かった部分に、もしかしたら製作者の生みの苦しみみたいなのが宿ってるのかもしれませんね。
音楽ってのはやっぱ奥が深いや。
今度暇が出来たら、本家との聴き比べとかもしてみたいと思います。

*1:例えば3曲目の「D.E.」は「ディンゴ・イーグリット」、4曲目の「K.M.」は「ケン・マリネリス」、6曲目の「L.S.」は「レオ・ステンバック」の略になっている。