今日の東方アレンジCD


Unionest.NETの「花詠束」です。
このCDに関してはその筋の人間にとってある種の礎とでも言いますか、記念碑的な作品なので最早自分の口から語るような事など無いに等しいんですが、一応老婆心から説明をさせて頂きます。
これは東方アレンジ界や同人業界の著名な方々、総勢39人が一堂に会して作った4枚組みのCDでして、そのあまりのボリュームと面子の凄さから半ば伝説と化してしまっている一品です。
そのアレンジャーの具体的なお名前を挙げると、黄昏フロンティアのあきやまうに氏、COOL&CREATEビートまりお氏、Azure&Sandsの鯛の小骨氏、WAVEのMorrigan氏、CYTOKINEの隣人氏、今は無きSilly Walkerのすぺらんかー氏、Alstroemeria Recordsの箕島マサヨシ氏、demetoriの皆さん、dBuミュージックのどぶウサギ氏、石鹸屋の面々、岸田教団の方々、更にはCROW'S CLAWの鷹氏と、自分の中で神だと思えるような人だけでもこれだけの数がいらっしゃいます。
いやホントすげぇ面子だ…。
例えるなら東方界の国連サミットとでも言うべきでしょうか。
そんな方々が花をテーマに幻想郷への思いを束ねたのがこの「花詠束(はなたば)」という作品なわけなのです。
発売されたのは2007年とあまり昔の事ではないんですが、まりおさんがこのCDでアレンジした「ナイト・オブ・ナイツ」の人気の影響などもあって現在では入手が困難になっており、プレミア価格がついております。


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自分がこれを中古ショップで手にしたときの価格も委託販売時の値段の倍以上もする4500円という値ではありましたが、東方音楽ファンとしてどうしても手に入れたかった一品である上、初回販売時に手にしなかった罪の代償がこの価格であると割り切れたのでこの額を支払って手にした次第です。
でもヤフオクとかじゃ10000円近い値で取引されてるんで、これでも安いぐらいなんですよね。
というか個人的にその値段でも後悔しない出来だと本気で思っています。
だってどのアレンジも本当にとんでもないクオリティなんだもの。
どの曲も一音一音にまで全く妥協の無い構成が成されている上に、7分や8分と言う長さで製作されている物も多いので、各アレンジャーがこのCDに込めている熱意が半端ではないんだとひしひしと感じられます。
更に極めつけとして、Disc4では全アレンジャーによって作られた17分もの超大作メドレーを収録すると言う力の入れっぷりです。*1


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というかこれってどうやって作ったんだ?
本当に集まってやったの?
何か製作サイドの話も見てみたい気がしますな…。
とにかくこのCDは東方アレンジ業界そのものの集大成と言える物だと思いますし、聴いていると何か自分も居ても立っても居られないような変なテンションになってしまうぐらいに凄いと思える一品なので、格別の思いを持って丁重に扱おうかと思っている所存です。
そしていつかまた、このような盛大な祭りの如き作品が世に生まれてくれる事を願って東方の音楽を聴き続けたいと思います。

*1:しかも選曲が神主のテーマである「童祭」って所にアレンジャー達の愛を感じます。