「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」鑑賞(ネタバレあり)

後で感想書くとか言ってたけど我慢できねぇ!!


「破」やべぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!


何ですかあの水飲み鳥の玩具みたいな使徒!?
何ですかあのレイの変化!?
何ですかあの参号機での展開!?
そして何なんですかあの弐号機のビーストモードと初号機の変化っぷりは!?
おまけに次回予告での眼帯つけたアスカとか8号機とかもう何処から考えて良いやら…。


まぁ、とりあえず事前に殆ど頭に情報を入れていなかったので、観ててかなり打ちのめされた感がありました。
だって5号機すらまともに見ずに観たからね。
だからあの外観には驚きましたよ。
四足でバイザーアイで武器腕なんてもうまるっきりアーマード・コアじゃん。
あれでしっかり歯とかの有機的な部分があったりしたのには逆に違和感がありました。
というかもうACやってもヱヴァしか思い出だせないんじゃないかという不安が…。
最終決戦でオレが使ってきたACの口がいきなりガバッて開いたってもう文句言えないよ。
どうしてくれるんだ庵野監督。
更に5号機に乗っていた真希波・マリ・イラストリアスも従来の「乗るしかないから乗ってる」ってキャラじゃなく「自分が乗りたいから乗ってる」ってキャラだったのに驚きました。
これはもうエヴァに乗る人物じゃないですよ。
でもあの自分が傷ついてでもエヴァに乗って使徒と戦いたいっていう強い意志には、ある種の病んだ感じがあったのでその辺で辛うじてエヴァパイロットっぽかったのかなとも思ってみたり。
今回は話の根底とか根本に関わるような、そこまで重要な人物ではなかったと思いますが、だからこそ彼女の裏にある物が何なのか気になる所でもあります。


あとはやはりラストの初号機ですか…。
暴走でも覚醒でもなく、人も生物も超えた全く未知の神の領域にまで到達してしまったのが凄かったと言うか何と言うか。
レイも死なず、むしろシンジがヒーロー的な活躍で彼女を使徒から取り戻す展開には本当に圧倒されるばかりでした。
「序」でも思いましたけど、シンジは本当に男を上げたなぁ。
奴が「来い、綾波!」なんて命令口調を言う日が来るなんて思ってもみなかったし。
そういう部分から今回の「破」というタイトルに色々と納得してしまったり。


でもまぁ、本当に一番驚いたのはアスカが
ワンダースワンで遊んでた事ですけどね。


シンジが未だにカセットテープで音楽を聴いていた理由は今作で説明されましたけど、あれは流石に解らん。
エヴァのゲームが大体バンダイから出てたからか?
いやでもそれならわざわざ古いゲーム機出さなくても良かったろうし…。
それと何のソフトで遊んでたんだろうなぁ。
やっぱ「シト育成」ですかね?
殆ど骨董品とは言え個人的にワンダースワンは好きなゲーム機ですし、シト育成は攻略本とかも持ってるんで色々と話題に上がってくれると嬉しく思います。


さて、まだ色々と言いたい事もありますけど、率直に書きたかった事は大体こんなもんですかね。
とりあえず面白かったかどうかを問われれば「久々にDVDが本気で欲しくなるような面白さだった」と答えさせて頂きましょう。
だって映画が終わってから会場で拍手が巻き起こったからね。
これはきっとあの映画を観た全員が心から楽しめたって事だと思いますんで。
本当に何年先になるか見当も付きませんが、続編の「急(Q)」も楽しみです。

追記

他に気になった事を色々箇条書きで書いておきます。
どっちかって言うと個人的なメモな感じなんで、あまり気にせずに。

  • 月に行ったゲンドウと冬月がエヴァ6号機建造施設で見かけたカヲルは生身で宇宙空間に存在していました。ネルフ側に彼が「人間じゃない」という事を知られてしまう切欠になってしまったと思われますが、これもゼーレが仕組んだ事なんでしょうか。それともカヲルが望んだ事?
  • カヲルがゲンドウを見た時に「初めまして、お父さん」と呟いていましたが、彼はシンジの兄弟…なの?
  • 今回は参号機にアスカが乗ったり、弐号機にマリが乗ったりとシンクロ率を無視したような展開が多かったです。弐号機にアスカの母親の魂が入っているとかいう設定は新劇場版では無くなってしまったんでしょうか?
  • あとS2機関も話に全く出てきませんでした。旧作ではエヴァの活動に関わる重要なファクターでしたが、今作ではそれ無しでもエヴァは神に近づけましたし、結局の所セカンドインパクトとかサードインパクトを引き起こす根本的な要素って一体何なんでしょうか。それでもリリス使徒接触する事でサードインパクトが起こる事は間違い無いようですが。
  • レイは恐らくユイとリリスの細胞とかを掛け合わせて作られたクローンなんだと思いますが、シンジがそれを零号機ごと捕食したゼルエルのコアから引き剥がして取り戻し、初号機に挿入されたエントリープラグ内に二人が搭乗した事によって「リリス(レイ)と使徒エヴァ)が接触してサードインパクトが起こりかけた」とも解釈出来そうですがどうでしょう? でもそれだと零号機にレイが乗った時点でサードインパクトが起こる事になるんで、やっぱ違うか。
  • シンジの強い願いが全ての事象を捻じ曲げるのがサードインパクト…というのもありなのかどうか。挿入歌の「翼をください」やED曲の「Beautiful World」の歌詞からもそこはかとなくそういう意味合いが取れそうなんで。というか今作でようやく「Beautiful World」がヱヴァの主題歌っぽく解釈出来た様な気がする。
  • マリはエヴァのビーストモードの事を知っていたり、極秘裏に日本に潜入したり、ネルフ本部とは別の人間と話しているようだったりとバックが謎過ぎ。と言うか超人的な嗅覚を持っていたり、レイとは違った意味で自分が傷つくことを厭わなかったりと、人間味を感じないような節もあったり。もしかして彼女もカヲルと同類?
  • カヲルはまたもラストでしか大きな活躍は見せず。そしてシンジに「今度こそ君を幸せにしてみせる」という意味深な発言も残す始末。やはり旧劇場版と新劇場版は繋がっていて、彼は旧劇場版でのサードインパクトの記憶を持ってるって事でしょうか。そしてそれを繰り返させない事が彼の使命、と?
  • というかそれ以前に加持さんが指令に届けた「ネブカドネザルの鍵」って何ですか? アダムじゃないの?