M3の戦利品と今日のサントラ


もぜくふさんの「シトラス・ガーデン」です。
個人的にこれが今回のM3の一番の目玉でした。
このサークルさんは「もぜ園」のMozelさんと「すだち」のくふさんから成る合同サークルです。
Mozelさんと言えば第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100で並み居る音楽を抑えて「バンバード 〜Piano Version〜」が14位に入るという快挙を成し遂げた事で有名です。
D
第6回の初ランクインから順位を906位も上げるという前代未聞な驚異の爆上げを見せたのも、この曲が持つ「聴いてて楽しくなれる」ノリの良さがあったからだと思います。
簡単に言いますけど、楽しくなれる曲ってのは作り手本人が楽しんで物作りをしなければ絶対に出来ない事なので、狙って出来る事の不可能な物だったりします。
作り手の思いや人柄ってのは必ず作品にも影響しますので、この楽しさもMozelさん自身の創作を楽しむ気持ちと、音楽を楽しむ事を愛する気持ちの成せる業とも言えますし、それが強みになって1万曲以上の投票対象曲の中で14位という結果を残せたのなら、作り手の想いその物が普遍的で揺らぐ事の無い曲の「強さ」になるんだろうと思います。
で、そんな事を考えるまで感服したので、昨年秋のM3でもぜ園さんのスペースにお邪魔して「もぜ楽」の1と2を購入させて頂きました。


正直バンバード目当てで購入したんですが、他の曲も素晴らしいものばかりで、改めてMozelさんの実力を思い知らされた気分でしたよ。
「the witch under a blue sky」とか「夏休みの思い出」は曲の爽やかさとか、ファンタジー感とか、透明感とか、色んな物が詰まってて本当に自分のツボでした。
ちなみにワッツと車に乗っていた時にたまたまこのCDの音楽が流れたんですが、奴も「何これ良い曲」と言って反応してました。
もちろん今回のM3で奴もシトラス・ガーデンを買ったそうなので、きっと連休中に聴いてるんだろうと思います。


で、今回のシトラス・ガーデンですが、先ほども述べた通りくふさんとの共作になっています。
失礼ながら自分はくふさんのCDを持ってはいなかったんですけど、前回のM3でくふさんが参加されてた「Ethniqa」というCDを買ってました。


これに収録されてた「Tropical Pineapple Party」を聴きましたけど、これもMozelさんに負けず劣らずの楽しい曲でしたね。
両者の実力は申し分無しなので、この二人が組んだらどんな音楽が出来るんだろうと期待が高まりましたが、その思いは裏切りませんでしたよ。
1曲目からもう引き込まれましたもの。
Mozelさん得意の民族音楽に、くふさんのジャジーなピアノのノリが加わって、楽しさ最高潮です。
D
更に「夏をかける列車」をMozelさんがアレンジしたり、「harvest dance」をくふさんがアレンジしたりと一種のお祭り状態になった揚句、それ以降の曲も二人の持ち味が代わる代わる現れるフィーバーっぷりで、何か四六時中セッションを聴いてるような感覚でした。
何か最後の方なんか「もう終わっちゃうのか…」という名残惜しさまで感じる始末で、本当に楽しい曲の連続でしたよ。
いやはや素晴らしいCDでした。
しかしこのCDは音楽作品として楽しむ以外にも、購入者特典で商用利用が可能と言う事もあって、「バンバード 〜Piano Version〜」のようにフリーゲームに使用されてまたゲーム音楽として舞い戻ってくる可能性があるんですよね。
これらの音楽がゲー音ランキングで再びお目に掛かれるかもしれないと思うと、まだまだ楽しみは尽きないところですな。
秋にはMozelさんの新作になる「もぜ楽3」もリリースされるそうですし、今後も注目していきたいと思ってます。