昨日の買い物

吉田類の思い出酒場 下町の味編」です。
お値段は中古で328円でした。
ブックオフで初売りセールをやっていたので、行ってみたらこれが売られていました。
本の内容は「吉田類の酒場放浪記」で有名な吉田さんが思い出のお店で飲む姿を、自身の記憶や酒の肴の薀蓄を交えながら描く作品となっています。
が、実を言うとこの本はツタヤでも一度見かけてたんですよね。
酒場放浪記は毎週見ているので漫画も気にはなったんですけど、「孤独のグルメ」や「ワカコ酒」や「おとりよせ王子飯田好実」と違って吉田類さんは実在の人物ですし、毎週番組を見ているほど身近な人物だけに現実とかけ離れた内容だったらどうしようかと思って簡単には手が出せませんでした。
なので中古でしかも20%オフになっているこのタイミングで手に取る機会があってラッキーだと思った次第です。
と言うわけで期待半分、怖い物見たさ半分で読んでみたんですが、これがなかなかに面白かったです。
酒場放浪記は番組の構成上どうしても吉田さんは酒を飲むことになってしまうので、酔いが深くなれば言いたい事も伝えられなくなってしまい、河本邦弘さんのナレーションによるフォローがとても重要になってくるので、それが無いのが非常に不安だったんですが、流石にそこは漫画なわけですから喋りがしどろもどろになる事も無く、吉田さん本人の口から多くの情報ががズバズバ出てくるのがコミックならでは魅力なんだろうなと思いました。
というかこれが吉田さんが本当に言いたかったことだったんだろうなと実感しましたよ。
各種グルコミはやはり食材の味を表現することで成り立っていますが、この漫画は酒場が持つ雰囲気を吉田さんというフィルターを通して更なる魅力を加味して楽しむ、また一風変わったグルコミなんでしょうな。
しかし見方を変えればやはり実在の方を漫画化してるので違和感はどうしても否めません。
「吉田さんはあんなにハキハキ喋べらねーぞ!」とか「人のテーブルに行って食べ物をお裾分けして貰ってねーぞ!」とか「そもそも吉田さんが美化されすぎだろ!」とか、色んな理由で受け入れられない方もどうしたっていらっしゃるかと思われます。
実際自分も作品に不満があった訳ではなかったんですが、どうしても読んだ後に酒場放浪記の方を見たくなって年末に放送されていた「年またぎスペシャル」をついつい見ちゃいましたからね。
何処かで違和感を拭い去れなかったんだと思います。
でもそれもまた「本物の吉田さんをまた見たくなる」という方向へ持って行ってくれてるわけですから、番組へ貢献していると捉えるべきでしょうな。
噂では最近「横丁の味編」という続編も発売されたそうなので、見かけたら今度は新品で買おうと思ってます。


ちなみに凄くどうでも良い話なんですが、このマンガに出てくるモブの女の子がどれも美人なのでそれだけでも何か得した気になってしまいました。
魅力が多いことは良い事だ、うん。