「映画 ゆるキャン△」鑑賞(ネタバレあり)

先週観てきた映画がこれです。

ウルトラマンの時と同じように割と強行スケジュールで初日に鑑賞しました。

どうしても早く観たかった理由は特典の「単行本13.5巻」ですね。

書き下ろし漫画とかも収録されているのでこれは押さえておきたいと思って頑張りました。

ちなみに自分は電子書籍で単行本を買っているので、紙の単行本を手にしたのはこれが初めてだったりします。

アナログな媒体で読むのも味があっていい物ですね。

あと初日なのにパンフも既に完売していたのでその代わりになってくれたのも有難かったです。

で、感想ですが、お話が野クルメンバーが高校を卒業して就職をした後の物語って事で各自の未来の姿が描かれておりました。

なでしこは東京で一人暮らし、リンはおじいちゃんからバイクを譲り受けて名古屋で就職。

恵那は横浜でペットトリマーとして働き、あおいは地元で小学校の教師になり、千明は地元の地域振興課にUターン転職して2代目グビ姉を襲名しました。

そんな2代目グビ姉となった千明の企画で廃墟と化していた施設を改修して「ここをキャンプ場とする」という事業に野クルの面々が参加するって内容です。

各自住んでる場所がバラバラなのに週末や仕事が休みの日に山梨に戻って作業する姿を見て「みんなタフだな」って思いました。

特にしまりんは会社に泊まり込んで仕事とかしているにも関わらず、名古屋からバイクで移動してますからね。

オレなら途中で疲れて事故って死んでるんじゃなかろうか。

まぁ、それも若さの為せる業なんでしょうな。

しかし各自の成長ってのが本当に新鮮でしたね。

原付ではなくバイクを運転するしまりんもさる事ながら、他のメンバーも車を運転してたり、なでしこに至っては重機まで操縦しますんで。

本当にみんな大きくなったなぁ…、とか感慨深く観てしまいましたよ。

まぁ、それ以前に千明が酒飲んでいるだけでも原作漫画から時間が経過してしまったんだと実感してしまうんですけどね。

かつてはアウトドアを教わってキャンプを楽しんでいた5人が成長して、逆にキャンプ場を作ってアウトドアの楽しさを伝える側になるってのは「その後」の話として王道でありながら、原作の小ネタを大量に散りばめる事によって今も変わらない部分を丁寧に作りこんでいたのは見事だと思いました。

社会人として生きている姿ももっとストレスフルになるかと思ったらそれほどではなく、程よく社会の厳しさを描いていて良かったのではないかと。

ただアフターストーリーとしてよくある弊害なんですが、何かゆるキャン△の真の最終回みたいな物を先に見ちゃったのは良し悪しだよなぁと思いましたね。

もしかしたら「劇場版 仮面ライダー龍騎」みたいにマルチエンディングの一つという位置づけで原作漫画は違う結末に向かって進むっていう可能性もありますが、作品の性質上そんな方向に持って行く意味は無さそうなので、やっぱこれがゆるキャン△の行きつく先なんだろうと思うんですよ。

そうなるとまだ連載が続いているマンガの方を読むと劇場版の事が頭にチラついて素直に楽しめなくなりそうな予感がしております。

…まぁ、そんな事を言っても14巻が出たら普通におもしれーとか言って読みふけりそうではありますけどね。

兎にも角にもマンガやアニメを深く楽しんでいればいるほど響いてくれる良い映画だと思うので、ファンならぜひどうぞ。