「20世紀少年」20巻読了

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (20) (ビッグコミックス)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (20) (ビッグコミックス)

世の中には「過程を見せるのが面白い」作品と「結末を見せるのが面白い」作品があります。
それぞれに代表を挙げると、前者は「オールドボーイ(マンガ版)」*1で、後者は「ヘラクレスの栄光Ⅲ」ってところでしょうかね。
でも「20世紀少年」はその両方の良い所を兼ね備えています。
謎を提示するのも上手いし、その謎が明かされるのにもちゃんとカタルシスを感じる…。
この展開の上手さには芸術的な側面すら感じられますよ。
きっとこういうのが後に名作として語られるんでしょうね。
…展開の遅さにストレスを感じるのが玉に傷ですけど。


とりあえず今回で終局の影がちらほらと見えてきました。
もうこれ以上の新展開も在り得ないでしょう。
本当にこの話で決着がつくはずです。
高校の時から読み続けてたんですから、長かったものですよ。
でも、あと5巻ぐらいは引っ張るんでしょうなぁ。
残りも短いようで長いっす…。

*1:10年間理由も解らずに監禁され続けた男が、その復讐と理由を知る為に戦うと言うお話。オチまで鳥肌が立つほどの凄い展開を見せ、兄弟3人で貪るように一気に読み耽ったものの、最後に明かされた理由は意外な程みみっちくてビックリしてしまったという思い出深い一品。ちなみに韓国で映画化され、カンヌでグランプリを受賞している。こちらは一部の設定や監禁の理由が変更されていて、驚愕のオチが楽しめる。オススメだけど、かなりエグイのが問題か。