仮面ライダー電王 第1話「俺、参上!」

冒頭からいきなり自転車ごと木に引っかかった少年が画面に映し出されます。
彼は自分の状態を気にした風も無く、梯子を持って助けに来たオッサンに「ただ目に砂が入っただけ」と伝えて去っていきました。
その後、彼は割れたビール瓶を自転車で踏みつけてパンクしたり、そのまま不良のグループに突っ込んで絡まれたりと、とことんついていません。
そんな彼こそが今年の主役である「野上良太郎」その人なんですが…。
何でしょうかね。
今年の仮面ライダーラッキーマンの追手内洋一にでもインスパイアされてるんでしょうか?
どう見てもギャグにしか思えねー。


それから不良達にボコボコにされてしまった良太郎は、自分の足元に電車の定期らしき物が落ちている事に気付きます。
これを警察に届けようと署に入ると、なぜか風景は一変。
白い砂と虹色の空が広がる不思議な世界へと辿り着いてしまいました。
更にはどう見ても普通とは違う電車がいきなり自分の前に現れて停車し、中から乗務員さんが出てきてコーヒーを勧めてきます。
そして良太郎はそれを言われるがまま受け取って、警察署から出てしまいました。


ってコーヒー受け取んのかいッ!!


いくらあの状況でもコーヒーは受け取らんだろ、普通…。
しかも逃げずに普通に署から出るし。
肝が据わってるのか、それとも天然なのか…。
また今年の主役も一風変わってますなぁ。


一方その頃、別の場所では良太郎をボコボコにした不良グループの一人が砂から現れた謎の怪物に襲われています。
怪物は「お前の望みを叶えてやろう…」と言って近づいてきますが、その目的が何なのかは一切合財全く分かりません。
更には良太郎の下にも同じように砂から現れた怪物が現れますが、こっちは喋り始めた途端に彼の自転車に轢かれて消滅してしまいました。


ちょwww
お前怪人轢くなよwwww


それに消滅する方も消滅する方だ!
もうちょっと粘れよ!
面白過ぎるだろうが!!


で、怪物を引いた良太郎はその足で姉の喫茶店に戻りますが、まだ拾った定期を届け出ていなかった事に気付いて再び警察署へと向かいます。
すると例の空間で見た謎の電車がまた登場し、中から乗務員さんとは違う女性が現れます。
「パスを返して!」と叫ぶ女性ですが、テンパった良太郎は「落し物は警察に言って下さい!」と言って逃げ出します。
がそこにまた不良グループが登場して良太郎に絡んで来ました。
「いくらなんでも不幸すぎる。これは何か悪霊でも憑いているとしか思えない」と思った矢先、またあの怪物の声が響きます。
すると良太郎の髪は逆立ち、性格も変貌。
「俺、参上!」と前口上を述べた後に不良達をボコボコに伸してしまいました。
更には必殺技で止めまで刺そうとしますが、そこで良太郎の意識が介入し、事なきを得ます。
自分の力が押さえ込まれた事に驚く怪物ですが、そんな事を他所に怪物の登場やら自分の変化やらに戸惑ってしまった良太郎はその場から逃げ出してしまいました。
が、今度は例の電車の女性が立ちはだかり、その怪物が悪霊の類では無いと彼に伝えます。
そして事の一部始終を見ていた彼女は、良太郎こそが「特異点」であると断言。
怪物はその事を聴いて「マジかよ! 最悪じゃねぇか!」などと嘆き始めました。
…っていうか、特異点ってグランゾンブラックホール使って移動させたアレですよね。
スパロボでは地球が様々な悪の組織に狙われる原因…というか、引き寄せる運命みたいな物として描かれていましたが、この作品でも同じような物なんでしょうか。
良太郎も不幸を呼び寄せまくってますからね…。
まぁ、この辺は次回にでも語られるんでしょうから、放っときますか。


で、今度は例の怪物に襲われていた不良が登場して、その化け物を具象化させました。
特異点は潰す!」と言って怪物は良太郎に突っ込んできますが、間一髪の所で回避。
あまりの事に良太郎は気絶しかけるものの、電車女は戦う事を彼に強要します。
仕方なく言われるがままパスを使ってベルトを呼び寄せると、あれよあれよと言う間に光が身体を包み、プラットフォーム形態へと変身しました。
…が、中身は気弱な良太郎のままなので、さっぱり戦いになりません。
見るに見かねた電車女はベルトにある赤いボタンを押すよう指示を出し、良太郎もそれに従います。
すると身体が赤く変わり、性格も例の怪物のものへと変貌。
「俺、再び参上!!」と同じように前口上まで述べました。
そしてあの時決められなかった必殺技で怪物を撃破し、再び元の良太郎の姿へと戻ります。
怪物を倒した良太郎は電車女に連れられるまま謎の電車へと乗り込み、そして何処へとも無く旅立っていきました…。


おー、何か知らんが燃えたぁ!!


見た目はやっぱりアレだけど、これは悪くないかもしれません。
声は関俊彦だし、面白くなるかもしれませんなぁ。
OPの曲も今までに無くポップで軽めですけど、不運な良太郎の未来が明るくなる事を暗示しているようで、上手くバランスが取れているようにも思えます。
映像もカブトの時よりも巻戻しなどを多く使って、時間を飛び越えるという物を上手く表現しているように思えましたしね。
というか何よりも「イイジャン イイジャン スゲェジャン♪」っていうあのコーラスが耳にこびりついて離れなくなってますんで、相当気に入っちゃう可能性があります。
まぁとにかく、今年も1年間楽しませてくれそうなので、一安心ですな。
来週も楽しみだ。