マクロスF 第3話「オン・ユア・マークス」

やっぱ凄いな、このアニメは。
映像にも音楽にも魂のような物がこめて作られているのか、見た時の説得力が他作品と格段に違います。
特に歌が特筆物ですね。
マクロスの要だけあってシェリルの歌もランカの歌もめちゃくちゃ上手いです。
そのレベルたるやそこいらの歌手なんか裸足で逃げ出しかねないぐらいの力量ですよ。
その中でも個人的にはランカの方が天分の才を持ってるように感じますね。
何というか、心の芯に響くような声を出すんですよ、彼女は。
今回も夕日をバックにアルトの前で歌ったあの歌がすげー良かったです…。
…曲名分からないけど。
何かマクロスプラスの「VOICES」を初めて聴いた時もこんな気持ちになったような気がしますね。
D
うーん、やっぱ凄いなマクロス
ランカ役の中島愛さんもこのアニメの為に発掘した新人さんだって言いますし、そのこだわり様は本物だわ。
ただ、新人さんだけあってたまーに演技力の稚拙さを感じてしまうのが勿体無いかなと。
今回は待避壕でのやり取りでそれが強く見られました。
あの「えい、えい!」ってやつ、ランカの性格的な部分からわざとああしてるんでしょうけど、それに演者の表現力の弱さが相まって輪をかけたような白々しさになってしまってちょっと痛々しかったです。
何か凄いぶりっ子に見えたって言うんですかね。
…まぁちょっと辛口な事を言ってしまいましたが、将来が楽しみなのも本当なので是非頑張ってほしいと思います。


あ、それとS.M.Sの葬儀も良かったですね。
故人が地に還るってのは、宇宙移民船団では遺体が分解されて水となり空気となるっていう表現になるんですね。
ちょっと意味合いが違いますけど、何か「トップをねらえ!」の「消えた婚約指輪」*1の話とかを思い出してしまいました。
やっぱり宇宙は厳しい所なんだなぁ…。
その辺がしっかり作られているという所も、この作品が凄いと思える所以ではないかと思いました。

*1:トップをねらえ!ウルトラ音楽大全集 田中公平の世界」に収録されているラジオドラマ。オオタカズミがコーチと結婚した時に貰った指輪を無くしてしまった事を切っ掛けに、ヱルトリウムの中で働く人々が出した排泄物は艦内で食材に作り変えられ、循環していたという事実を知ってしまうというお話。生産性の低い宇宙での生活の厳しさをユーモアと恐怖を交えて描いている。これを聴いてオレは宇宙空間には住みたくないと心底思った。