機動戦士ガンダム00 第9話「拭えぬ過去」

今回の見所は大きく分けて「サーシェスとの戦い」と「戦術予報師の心理戦」の2つにあったんではないかと思います。
まず前者はサーシェスのスローネ発展型一機のみでダブルオーとセラヴィーの二機を圧倒するというとんでもないバトルを見せてくれたんで、前回足りなかったモビルスーツ戦を早速満足行くレベルで満たしてくれて嬉しかったなと。
というかマジで強すぎだろ、アリー・アル・サーシェス…。
大型の実体剣とビームサーベルを両手に持って、両足には隠し腕のサーベルがある上にファング搭載だもんなぁ。
この凶悪すぎる性能とパイロットの性格で、ブシドーとは真逆のライバルとしての貫禄を見事に見せ付けてくれましたよ。
それにしても体の半分を再生治療で復元してまで復活してくるとは、これまた悪役に相応しすぎるしぶとさですなぁ。
何かサイボーグになってまで復活を果たしたゴステロとかを髣髴とさせるようで、ちょっとカッコ良かったです。
やっぱ敵役はこうでないといけませんね。
で、一方もう一人の敵役であるミスター・ブシドーは久々にカタギリと会って新型モビルスーツを受け取っていました。
何か最高の速さと最強の剣を持たせて、私色に染め上げるんだとか。
一体どんな機体にするつもりなんでしょうね。
サーシェスはダブルオーに対抗する様な実体剣を持ってたんで、こっちは大型ビームサーベルとかを持たせるんですかね?
さながらガンダムエピオンの様に。
何か早い所ブシドー色に染め上がった新型の姿を見てみたいものです。


で、今度は後者の見所である「戦術予報師の心理戦」ですが、スメラギさんもマネキン大佐もお互いの一歩先を行く戦術を次々と展開して行ってたんで、秒単位で変わっていく状況が見てる側には非常にスリリングでした。
でも魚雷の爆風を利用して艦の初速を上げる戦術が「沈黙の艦隊」を真似たっぽいなと思えてしまったのはオレだけでしょうか?
まぁ、それでも面白かったけどね。
それと復活のコーラサワーもまたあっさり沈んでしまったのが哀れと言うか何と言うか。
期待通りと言えばそうなんですけど、何かもうちょっと活躍して欲しかったなぁ。
けど心なしか彼の気迫は今までのそれと違っていたので、いつかそれが実を結ぶ日が来るんではないかとも思ってみたり。
どっかでカッコいい見せ場が与えられると良いなと思いつつ、今は素直にやられっぷりを楽しんでおきましょうか。


それ以外で気になった点と言えば、やっぱサーシェスに対するガンダムマイスター達の心情ですかね。
サーシェスは刹那にとってはかつての上官、ティエリアにとってはロックオンの敵でもあるんですが、実際に兄を殺された現ロックオンのニールにとってはそれほど深い憎しみを抱いている訳では無いってのが意外だったかなと。
「過去の私怨の為でなく、未来の為に戦う」というニールの言葉にマイスターを引っ張るリーダーとしての資質を伺わせてくれましたが、その言葉自体はソレスタルビーイングのメンバーとしての物なのか、それともカタロン構成員としての物なのかが気になります。
ついでに今回も刹那がロックオンの口癖だった「狙い撃つ!」という台詞を口にしていた所に、決して私怨からは逃れられ無いという含みが見て取れた気もするんですが、それは流石にオレの深読みのし過ぎでしょうかね。
とりあえず、次回はオーライザーの性能に期待という事で。