「仮面ライダーW＆ディケイド MOVIE大戦2010」観賞

仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦 2010 [DVD]

DVDレンタルして見ました。
一応Wも最終回を迎えましたし、ついでに未だに結末を見ていなかったディケイドも完結させてしまおうと思って借りた次第です。
けどえーと、これってディケイドの完結編…なんですよね？
何だろう、何か今までどんな壮大なオチが用意されているのかと幾らかワクワクしていたのが馬鹿みたいだと思ってしまったような感じです。
何故TV版のラストでディケイドのキャストとは別に原作と同じオンドゥル王子が登場したのかも分かりませんでしたし、最終回であんなにデレデレしていた海東も普通に戻っちゃってましたし、士が一旦消えた途端に小野寺もちゃっかり元の鞘に収まってましたし、鳴滝の正体もゾル大佐だったり、死神博士もガイアメモリによって生まれた物だったりで随分と思わせぶりな結末だったし、そもそも仮面ライダーディケイドって何だったんだって事の説明も明確にされなかったんで相変わらず消化不良感が否めなかったかなと。
結局大事な事も消化させず、細かい所の辻褄も合わせずで勢いに任せる平成ライダーの悪い部分ばかりが目立った作品だったと言わざるを得ませんでした。
むしろ今回評価できたのはWの方でしたかね。
おやっさんとの決別のシーンはちょっとグッときましたよ。
…まぁ、内容的にはTV版に毛が生えた程度って感じでしたけど、大風呂敷を畳み切れなくて残念な事になってるよりかはマシかなと。
あとちょっと気になったのは映画自体の結末ですね。
仮面ライダーアクセルの照井竜が最後に登場して「風都のライダーは一人じゃないぜ！」とか言って終わってましたけど、結局番組の宣伝で終わってるのかよと思えちゃって何かガッカリでしたね。
元々ディケイドが３クールで終了して、それ以降のライダーの終了時期を冬から秋に繰り上げる事によって夏の映画を「次のライダーのお披露目と引き継ぎ」の場にしたのは悪い発想じゃないと思うんですが、逆に今までの劇場版のようにその作品単体で綺麗に完結しなくなった分後味の悪い出来になったような気がしてしょうがありませんな。
まぁ今公開しているWの劇場版がどんな形で終わってるのか分かりませんけど、今回みたいにわざわざ新ライダーを登場させる為に物語を破綻させるような事をしたんじゃ逆効果になってしまうんじゃないかと…。
でもその辺はスタッフの腕の見せ所でもありますんで、頑張れば面白くなるのかなとは思いますけどね。
ともかくこの映画を見た限りじゃこの先のライダーにも不安は隠せないと言うのが正直な意見です。
とりあえず頑張って欲しいですね。