- アーティスト: GAME MUSIC
- 出版社/メーカー: SweepRecord
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: CD
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「ベクトロス」のサントラです。
お値段は定価の1050円でした。
このゲームはiOSと呼ばれる、所謂iPhone向けのゲームアプリです。
こういう音楽にもサントラが出てるってのが新しいというか、今の時代ならではなんだろうなと思いますね。
ちなみに音楽を担当しているのはダライアスシリーズで有名なOGRこと小倉久佳さんです。
第一線を退いたとは言え、最近でもダラバーで「Hello 31337」という素晴らしい曲を披露し、その健在振りをしっかりとアピールしておりましたので、最新作も気になって買ってみた次第です。
ゲームがアプリという事もあってか正直ボリュームは少なめでしたが、それでもメインテーマである「SiLent ErRors」は小倉さんらしいサイバーな雰囲気漂う良曲で御座いました。
時折挿入される電子音のようなボイスの不安定さと、バックに流れるキックドラムとベースによるしっかりとした下地から来る音の厚みと安定感のミスマッチさが「エラー」らしさを醸し出しておりましたよ。
ちなみにゲームその物のコンセプトは「天才はある種のエラーである」という事らしいですが、これってある種小倉さん自身の事を言ってるような気がしますね。
本物のドリルの音をサンプリングして使った「B・T・DUTCH」や、壊れたシンセサイザーの音まで利用したという「FAKE」などを生み出したその異常とも言える感性は時折「天才」を通り越して「変態」と揶揄される事もありますんで。
正にこれこそ「ERROR」なんだろうなぁと。
こういう人の作品を楽しめる事も稀有なことでしょうし、その希少性から幸福感すら感じてしまいます。
ZUNTATAの音楽はiTunesで数多く配信されているので、余裕があったらもっと色々手をだしてみたいです。