今日のサントラ


ケイブ シューティング サントラコレクション」です。
お値段は16000円でした。
CAVEと言えば数多くのシューティングゲームを世に生み出した事で有名ですが、その反面ゲームのサウンドトラックは主に自社の通信販売でしか流通されなかった為、すぐにプレミアが付いて常に異様な価格が付いている事でも知れ渡っています。
しかも現在ではCAVE自体がコンシューマーゲーム事業から撤退してしまい、それに伴って事実上サウンドトラックも絶版となってしまいまして。
元々ケイブの音楽は高くて手が出せないので、どんなに良い曲でも聴いたら欲しくなってしまうと思って意識して極力耳に入れないように努めていたんですが、更にサントラが手に入り難くなってしまった今、最早曲を想像する事すら許されない様な状況にまで追い込まれてしまいました。
が、今年のお盆の頃に何故か怒首領蜂大復活ブラックレーベルの「Vertex」のイントロが頭に浮かんで離れなくなってしまったんですよ。

この曲なんて「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」の動画でぐらいしか聴いた事も無い上に、聴いた回数だって総じて10回にも満たないはずだったので「何でこんな鮮明に覚えていてしかも脳内ループしてるんだ?」と自分でも不思議に思ってしまう程でした。
しかしこの奇妙な状況がもしかしたら何らかのお告げではないかと思いまして、ちょっとサントラの事を調べてみたんですよ。
そしたらこのサントラコレクションに行き当たりまして。
しかも本来3万円近くする「ケイブシューティングコレクション」のおまけとして付いていて、単品で販売されていないサントラコレクションがこの価格で売られてるのを見つけてしまい、「これがオレを呼んでいたのか!!」と思って即購入を決めてしまった次第です。
正直16000円なんてポンと出せるような額では無いんですが、当時たまたま会社から増産手当も出たばかりでして、購入する条件は十分に整っていたんですよね。
しかもXbox360持ってないので3万も出して遊べもしないゲームが付いてくるより良い訳ですし、そうでなくても1作品当たりプレミア価格で7000円とか10000円とか平気でするサントラが10枚も収録されているんだから最終的には自分にとって相当得な買い物だったと言えます。正に奇跡とも言える出会いだったと思っていますので、ゲームサントラの神様には今も感謝していますよ。


という訳で改めて収録作品の紹介ですが、このサントラボックスにはデススマイルズ」「デススマイルズII 魔界のメリークリスマス」「怒首領蜂大復活」「怒首領蜂大復活 ブラックレーベル」「虫姫さま」「虫姫さま ふたり」「むちむちポーク!」「ピンクスゥイーツ鋳薔薇それから〜」「赤い刀」「エスプガルーダII ブラックレーベルの10作品のサントラが収まっています。
どの作品も今まで手が届かなかった高級ブランド品みたいなCDだったので、聴く前からもう昇天しかかってました。
で、ずっと頭にリフレインされていた「Vertex」を聴いて本当に止めを刺されましたよ。
あの無機質で電気的なイントロ。
無印の怒首領蜂大復活とはまた一線を画したハードで隙の無い曲調。
そして溢るる並木節。
今まで我慢に我慢を重ねてきた分、ケイブサウンドに酔いしれるこの感じが本当に堪りませんでした。
そしてこれまた一生手に入る事も無いと思っていた大復活のサントラを聴いた時もヤバかったですね。
日本三大狂ったSTG音楽の一つだと個人的に思っている]-[|/34<#!が自由に聴けるようになった今、自分の中で得も言われぬ満足感を味わえましたんで。

更に虫姫さまの「シンジュが森へ」、ピンクスウィーツの「堕ちない翼」、デススマイルズの「燃えるハロウィンタウン」など、貴重な音源を死ぬほど堪能して燃え尽きそうになりましたが、中には感慨深く聴いたCDもありました。



それは「エスプガルーダII ブラックレーベル」と「赤い刀」です。
エスプガルーダIIの編曲を担当した梅本竜さんは赤い刀の作曲を最後にお亡くなりになったので、心の中で手を合わせながら聴いておりました。
改めて素晴らしい作曲家さんを失った物だと思います。


そんなこんなで今年のお盆はこのCDで非常に有意義な日々を送れました。
怒首領蜂関係ではまだ持っていないのが「大往生」なので、機会があったら揃えたいものです。