艦隊これくしょん 第1話「初めまして!司令官!」

艦これのアニメ、宮城でも放送が始まりました。
関東からの遅れはまさかのたった1日。
周回遅れ一切無し。
しかも衛星放送じゃなく、よもやの地上波デジタル放送。
宮城はアニメに関しては色々と辛酸を舐めてきた地域ですけど、今回ばかりは始まる前から大勝利でした。
そんなわけで喜びのあまり朝の5時起きしてnasneで録画してたのを見てから出社してしまいましたよ。
そして動く艦娘を見ただけで何か感動しっぱなしでした。
こんな風に自分の好きな作品が映像になる喜びってのは久々に感じた気がします。
艦これにハマる前まではずーっと東方にどっぷりだったんですが、作品の性質とZUNさんの意向もあって東方は頑なにアニメにならずにいたんですよね。*1
実際アニメ化ってのは原作のひとつの節目となりがちで、それをやらなかったから東方は長続きしてきた部分もあると思うんですが、やっぱアニメになって放送されるこの熱さってのは一種のお祭り感がありますな。
放送に連動してゲームでも主人公の吹雪の改二が実装されたり、本当に楽しい事が波のように押し寄せてきて、これが毎週続くのかと思うとニヤニヤが止まりません。
本当に今は贅沢な時間を堪能させてもらってるんだなぁと思ってます。


で、肝心の感想の方ですが、想像以上に戦闘描写が多く盛り込まれていて驚きました。
公式では「日常描写が7割になる」と言っていたのを何処かで聞いていただけに、1話目からこんな派手な戦闘が描かれるとは思っていなくて良い意味で裏切られましたよ。
それとゲームでは分からなかった設定が色々と補完されていくのが、実際に艦これをやっている側としての楽しみ方でもありましたね。
「吹雪、がんばります!」とはまた違った鎮守府の描写があったり、「水雷戦隊クロニクル」では艤装の装着に多くの整備班の手が掛かっていましたが、アニメではエヴァンゲリオンの発進シークエンスみたいにオートメーション化されてるんですね。
同じ公式でも描写が様々な所が、多くの関連作品を知るほど比較できて面白いです。
というかむしろそれが「艦これ」という大きな括りの楽しみ方なのかもしれないなと思った次第です。
しかし逆に描写されて「え、そうなの!?」と驚いた部分もあったりしましたね。
個人的にそう思ったのが一航戦の海上での移動の仕方です。
プロモーション映像で弓を構えたまま海面を水上スキーのように滑る赤城さんの姿がシュールと言われてきましたけど、1話では更に腰に両手を当てて移動している姿がそれに輪をかけているように思えました。

自分は弓道の作法とかは全く知らないので弓道やってる人はああやって腰に手を当てて歩くのがちゃんとした作法だったりするのかもしれませんが、何か自分の見る限りでは違和感を否めませんでした。
うーむ、赤城さんも加賀さんも普段はああやって移動してるのか…。
もうちょっと肩の力を抜いてるのかと思ってたな…。
あとこれは仕方ない事ですが、提督は鎮守府に存在していて吹雪と会話もしているようなんですけど、声はおろか手も足も後姿でさえ一切出ないのが話を進行する上で引っかかるように感じましたね。
吹雪が演習の経験すらせずにいきなり実戦投入されたのは吹雪の潜在能力を見込んだ提督の意向のようなんですが、それが吹雪本人の口から間接的にしか語られないのはちょっと説得力に欠けてたかなーと。
でも「提督の描写」ってのは公式で無い方が、アンソロジーで各作家さんの特徴が出るので好ましかったりするんですよね。
提督の姿はTの字のマスクを被った姿だったり、若者だったり、女性だったり、老人だったり、書き手の想像がもろに出る存在なので公式で「この姿です!」ってのが出ちゃうと夢が壊れますんでね。
もう提督が出てこないのは「艦これ」なりのある種の構造上の欠点みたいなものとして受け入れるしかないんでしょうな。
そんなわけで1話見ただけでもう色んな事を考えてしまって楽しかったです。
まだアニメは始まったばかりなので、来週も楽しみにさせてもらおうと思ってます。


ところで球磨型は球磨、多摩、北上、大井とアニメにほとんど出てきたんですが、オレの嫁の木曾だけ出ないのは何でですかね?
来週には出るよね…?

*1:二次創作でアニメになったりはしたけど。