今日の戦艦少女


フレッチャー級駆逐艦サリバンです。
この子は第5海域からのドロップでしか手に入らないレア艦となります。
戦艦少女では名前がサリバンとなっていますが、正式な名前は「ザ・サリヴァンズ」と言うそうです。
アメリカ海軍の軽巡洋艦ジュノーに搭乗していたサリバン5兄弟がこの船の沈没によって全員命を落とした事を深く悲しんだアメリカ政府が、駆逐艦の名前にしたんだそうです。
ぱっと聞くと5人の兄弟が一気に死んだという戦争の痛ましい話にしか聞こえませんが、よくよく考えると5人の子供が兵役に服しているような家庭なんですから、ご両親はそれなりのご高齢になっている事が推測されます。
その夫婦の子供達が全て戦死すると言うことは再び子供を授かって家庭を築き直す事も難しい話と言えますので、サリバン家の血筋の存続が絶望的になったと言っても過言ではありません。
そんな残酷な現実にアメリカが胸打たれた事で駆逐艦にその名を刻まれた訳ですが、この事件は艦船の名前だけではなくアメリカの法にも爪痕を残す事になります。
このような悲劇を繰り返さない為に兄弟は出来るだけばらけた部隊に配属されるようにして一族の生存率を高めようとする「ソウル・サバイバー・ポリシー」を生み出す切欠になりました。
で、この話を基にして作られた映画が「プライベート・ライアン」だったりします。

プライベート・ライアン [Blu-ray]

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高校の頃に見て衝撃を受け、自分の価値観に一本芯を通してくれた作品だったと自負していますが、よもやゲームでその元ネタに行き着くとは思いもよりませんでした。
更に衝撃を受けたのはジュノーを轟沈させたのがあの伊26だって事です。

艦これをやっている限りでは日本での武勲しか知り得ませんが、それは見方を変えれば他国の悲劇であると気づいて少なからず動揺を覚えてしまいました。
自分の知っていた知識はある意味偏った物だったんだなぁと思い知らされましたので。
艦これというゲームに出会えて楽しい思いもさせてもらいましたし、たくさんの知識も増えましたが、そこから派生してもっと多くの側面を見られる「戦艦少女」というゲームにも行き着けたことは更なる幸運だったと今は少なからず思っています。
このゲームを遊んでいれば、もっと色々な勉強になりそうですので。
ひとまずサリバンはウチの艦隊で丁重に扱ってやろうと思っております。